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秋冬毛糸の選び方まとめ|素材・価格・肌触りについて詳しく解説

肌寒さや冷えを感じると、秋冬の趣味にピッタリの編み物がやりたくなるという方も多いのではないでしょうか。

コツコツ編んだ作品を自分で使ったり、人にプレゼントしたりするのは、編み物ならではの楽しみの1つです。

編み物の仕上がりは技術と同じくらい、毛糸選びも関わりますよ。

さまざまな種類の毛糸がある中で「何を選べばいいのか分からない…」という方のために、秋冬糸の特徴や選び方について詳しく解説していきます。

秋冬毛糸の素材は大きく2つ

秋冬毛糸の種類は、大きく分けて「天然繊維」と「化学繊維」の2つに分けられます。

それぞれに長所と短所があるので、自分が作品や編み物自体に何を求めているのか、必要に応じてチョイスすることが大切です。

また、それぞれの良さや欠点を補い合う「混紡糸」も多く販売されています。

ここでは、素材ごとの質感や保温性について解説していくので、参考にしてみてください!

天然繊維の毛糸とは?

天然繊維の秋冬毛糸は、動物の毛から作られています。

保温性と肌触りに優れているのが特徴で、動物によって毛長や空気を含む量が異なるので質もさまざまです。

素材特徴1玉あたりの相場
ウール羊毛から作られた糸。
保温性と肌触りに優れている。
100~1,000円
アンゴラアンゴラうさぎの毛から作られた糸。
長く白い毛が特徴。
3,000~5,000円
モヘアアンゴラ山羊の毛から作られた糸。
ふわふわとした肌触りが特徴。
2,000~4,000円
アルパカアルパカの毛から作られた糸。
軽くてしなやかな肌触りが特徴。
1,500~4,000円
カシミアカシミヤ山羊の毛から作られた糸。
最高級の繊維と称される。
5,000~10,000円

天然繊維の短所

動物毛を紡いだ毛糸は摩擦や熱で変質してしまうという特徴を持っています。

特に洗濯には気をつけないと、作品が縮んでしまったり、フェルト化してしまったりします。

うっかり乾燥機にかけたセーターは2/3サイズに縮みました…。

また、細かな毛が摩擦によって毛玉になってしまうのも動物毛の短所です。

そのため、使用時に擦れることの多い作品は化学繊維や混紡の毛糸で編むほうが、長く使えることもありますよ。

化学繊維の毛糸とは?

化学繊維は、ナイロンやアクリル、ポリエステルなどの合成繊維から作られた糸です。

耐久性と価格の安さが特徴で、特に初心者さんや大量に編み物をする人に向いています。

素材ごとの特徴
  • ナイロン:耐久性と光沢に優れている。
  • アクリル:保温性と耐久性に優れている。
  • ポリエステル:形状記憶性に優れている。

安いものだと1玉50円から、高くてもワンコイン以下で買える毛糸がほとんどです。

また、毛玉ができにくいように工夫されていたり、鮮やかな発色や個性的な質感の毛糸も多く販売されています。

肌に直接触れないアイテムを編むときは、化学繊維の毛糸を活用するのもおすすめです!

混紡糸とは?

混紡(こんぼう)糸とは、天然繊維と化学繊維をミックスして作られた毛糸です。

素材ごとの長所を活かし、欠点を補うことでバランスの良い毛糸に仕上がっています。

例えば…
  • ウールとナイロンの混紡…ウールの保温性とナイロンの耐久性を兼ね備えた毛糸
  • カシミアとポリエステルの混紡…カシミアの柔らかさとポリエステルの手入れのしやすさを兼ね備えた毛糸

毛糸によって「混紡率」が異なるので、ラベル裏面や商品ページの表記を確認しましょう!

ただし、欠点を補う反面、扱い方や素材の持つクセの注意点が増えることにもなります。

混紡糸を使う場合は、含まれている素材全ての特徴を把握しておくことが大切です。

秋冬毛糸の特徴は4つ

秋冬毛糸は、寒い冬を暖かく過ごすために作られた毛糸です。

春夏糸との大きな違いは、以下の4点です。

秋冬毛糸の特徴
  • 保温性が高い
  • 肌触りが良い
  • 弾力性がある
  • 価格帯が幅広い

秋冬毛糸のなかでも素材や品質によって差がありますが、基本的な性質として把握しておきましょう。

保温性が高い

秋冬毛糸の最大の特徴は、保温性です。

寒い季節を暖かく過ごすための防寒具として活躍してくれることからも、イメージしやすいのではないでしょうか。

特に、ウールやモヘア、カシミヤなどの天然繊維は、空気を多く含み熱を逃しやすいです。

寒い地域に暮らす生き物が身にまとう毛を使うので、理に適っていますね!

肌触りが良い

秋冬毛糸の中でも質で差が出やすいのが、肌触りです。

フワフワとして柔らかいのが基本で、さらに毛の質によってなめらかさが異なります。

原料の質や製造方法に左右されるので、価格とも比例しやすいですよ。

アクリルやナイロンなどの化学繊維が多い毛糸は、直接肌に触れるとチクチクしてしまうものもあります。

使う人の肌質にもよるので、贈り物を編みたいときは特に気をつけてみましょう。

弾力性がある

秋冬毛糸は保湿性を高めるために、弾力性のある素材が用いられるのも特徴です。

毛糸自体が伸縮するため、編み物初心者の方でも扱いやすいと言われています。

編み上がった作品も伸縮して身体にフィットするものが多いですね!

逆に、弾力性の強い毛糸で編み物をするときは糸のテンション(張り)をかけ過ぎないように気をつける必要もあります。

ゆるめの手加減で編むと、もちもちフワフワのニットが編みあがりますよ。

価格帯が幅広い

秋冬毛糸の価格帯は、100円以下のものから1万円以上するものまでと、幅広くなっています。

価格帯の違いは、主に原料や混率によって異なります。

素材の種類相場価格(1玉あたり)
合成繊維50円~500円
天然繊維1,000円~1万円
混紡毛糸100円~3,000円

安価な毛糸は気兼ねなく大量に使いやすいですが、肌触りや保温性・弾力性が劣ります。

高価な毛糸は肌触りが良く保温性も弾力性も良いですが、値が張るため気軽に買えない人も多いでしょう。

秋冬毛糸の選び方は?

秋冬糸を選ぶ際には、前述した4つの特徴から自分が重視したいポイントを絞りましょう。

秋冬毛糸の特徴4つ
  • 保温性
  • 肌触り
  • 弾力性
  • 価格帯

特に、肌触りと価格帯は比例します。

また、保温性と弾力性は互換する傾向が強いです。

作品の用途から、どんな毛糸が合うのか考えてみましょう!

作品から決める毛糸選びの一例
  • 子どもの防寒具:チクチクしにくく、毛玉も出来にくいウールとナイロンの混紡糸
  • 大人のニットセーター:肌触りが良く光沢感もあるアンゴラ(天然素材)
  • ティーコゼー(ポットカバー):耐熱性が高く、見た目も華やかな合成繊維

秋冬の編み物にオススメの作品

秋冬糸で編む作品は、防寒具を中心に小物から衣類までさまざまなアイテムが挙げられます。

  • ニットやセーター
  • カーディガン
  • マフラー
  • 帽子
  • 手袋
  • 靴下など

初心者さんにいちばんオススメなのはマフラーです。

仕上がる作品の大きさや用途を考慮して、糸の重さから編む毛糸を選ぶ方法もあります。

特にウエアは糸の重さで身につけた時の動きやすさが大きく変わるので、気をつけてみてください。

いろいろな秋冬毛糸で編み物をしてみよう!

秋冬毛糸の特徴や選び方のポイントについて解説しました。

ひとくくりに秋冬毛糸と言っても、素材によって性質も価格もさまざまです。

毛糸によってどんな作品に仕上げると良いかは大きく異なります。

素材ごとの特徴を知識としてある程度知っておくことも大切ですが、実際に触れて編んでみる経験も大切です。

ぜひ、いろいろな毛糸を編み比べて経験値も積んでみてくださいね。

同じ素材表記でも、メーカーによって編みやすさや肌触りが全然違うことも珍しくありませんよ!

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